冬の山の上の氷屋さん

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こんにちは

 

先週の雪模様から一変して、暖かくなってきました。

 

今回は前回予告していた冬の氷屋さんは何をしているのか?についてです。

 

 

氷屋さんと言っても、色々なタイプがあります。

 

①「純氷」の製造業者←大村製氷はこれにあたります

 

②「天然氷」の製造業者

 

③氷の卸・小売屋さん。

(町の氷屋さんのことです。タウンページに「氷商」「氷店」と書いてあります)

 

 

純氷と天然氷の違いについては、以前書いていますので、

 

こちら(純氷と天然氷の違い)をご参照ください。

 

 

天然氷の製造業者や氷の卸・小売業者の方々がどうしているのかは、

 

きちんと取材していないので想像の域をこえませんが、

 

天然氷の製造業者にとって冬はまさに製造の最盛期だろうと思います。

 

天然氷は寒い時期にしかできないものです。

 

雪が降れば氷の表面からそれを取り除いたりと、気をもむことも多いのではないでしょうか。

 

氷の卸・小売業者の方は氷専業でされているところもありますが、

 

氷の他に燃料(炭など)を販売されている業者さんもいます。

 

そういう業者さんは夏は主に氷、冬は主に燃料を販売しているというケースもあります。

 

 

では私たち純氷の製造業者が冬に何をしているかというと・・・

 

 

やっていることは夏と一緒です。

 

氷を作って、割って、切って、袋詰めして、運んで・・・ということをしています。

 

冬であっても飲食店さんでは氷を使われますし、魚釣り用の氷を必要とする方もいます。

 

年末年始で親戚が集まるからビールを冷やすためにと氷を買いに来られる方もいます。

 

 

ただ、当然ですが氷は暑い時によく売れます。冬は夏に比べて氷は売れません。

 

そこで、次の夏に備えて冬の間に作った氷を貯めたりもします。

 

 

夏は1日に作れる量より買っていただく量の方が多いという日がよくあります。

 

そうなると怖いのが欠品です。

 

欠品になると、氷を必要とするお客さんの手元に氷が届きませんし、

 

私たちにとっても売れるはずのものが売れないというのは売上に影響します。

 

 

特に氷は何ヶ月待ちということが許されません。

 

氷はその時に必要になったから買いに来られることが多く、

また冷凍保管するにも場所と低温環境が必要なので、無ければ後でもいいですということは

ほとんどありません。

 

「今、品物が無いので3日後に来て下さい」と言っても、

3日後にはそもそも氷を使う必要がないことが多いものです。

 

サッカーの試合の予定だったのに、スポーツドリンクを冷やす氷が無いから

3日後に延期しようという人はあまりいないでしょう。

 

そういったことを防ぐために、冬の間に多めに製品を作って冷凍庫に保管して夏まで眠ってもらっています。

 

ちなみに、氷には賞味期限がありません。中身は水だけですし、常に冷凍状態にあるので、品質も劣化しません。

 

ためしに、近くのスーパーさんや氷屋さんの氷を手にとってみてください。袋に賞味期限は書かれていないはずです。

(味付きのかき氷など氷菓には賞味期限があります)

 

一時期「南極の氷」が流行りましたが、数千年前の空気が氷の中に圧縮されていて、溶けるとそれがプチプチと音を立てて出てくるという売りでした。

ということは、氷は数千年前に作られたものでも品質が悪化せずに口に出来るのです。

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